このコロナ禍でスポーツがなかなか思うようにできない、

あるいは、外に出ていないから体が全然動かせていないなど思ってる方多いのではないでしょうか。

自粛をしなくちゃいけないから外に出れない、時間があるのにやることがないからごろごろしていて1日終わてしまったという人もいると思います。

腰痛やぎっくり腰になる原因はまず筋肉の硬さが影響しています。

その硬さを作ってしまっているのは動かしていないで同じ姿勢になっていたり、ずっと寝ていたりなど筋肉、体を動かしていないからです。

また、大まかに腰痛と言っても色々な種類があります。

腰の筋肉が痛くなってしまったり、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など種類は様々です。

ではどんな腰痛の種類があるのか、どんな症状が出るのかを説明していきます。

腰痛の種類、症状

1.腰椎椎間板ヘルニア

これは腰の背骨に存在する腰椎と腰椎の間のクッションの役割をしている椎間板という部分が、飛び出て背中にある神経を圧迫してしまうことで痛みや痺れという症状が出ます。

上下の腰の骨を支えたり、腰の動きを制御したりするので、強い圧力が加わったり、年齢とともに痛んできたりして飛び出してしまいます。

ヘルニアは多く発症するのが20~40代と若く、

症状としてはお尻から脚にかけてしびれが出ます。

また、前かがみになると痛みとしびれが強くなるのが特徴です。

重症になってくると、足の筋力が低下してしまう為、

おしっこや便が漏れたり出にくくなったりもします。

痛み止めやコルセット、ブロック注射などで痛みを押さえたりしますが、

排便障害などがあったり重度の症状では手術になります。

2.腰部脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、腰椎の後ろを通っている脊柱管というトンネルが狭くなることで、中の神経が圧迫されて痛みが出るものです。

症状としては、腰痛、足の痛み、痺れのほか、長時間の歩行が困難になってしまいます。歩行中に症状が強くなり歩けなくなってしまうので、休み休みに歩くことしかできません。これは間欠性跛行(かんけつせいはこう)というものです。

40代後半から発症して、高齢者に多発すると言われています。

酷くなると失禁してしまったりもして、

椎間板ヘルニアとの違いは体を後ろに反った場合に症状が強くなってしまいます。逆に、前かがみの姿勢の方が楽という特徴があります。

薬の内服や、ブロック注射などを行います。重症の場合は手術になります。

3.圧迫骨折

圧迫骨折は事故などの強い衝撃などでも起こりますが、

高齢者などの骨粗鬆症を持っている方などに発症して、骨がスカスカで押しつぶされるように変形してしまいます。

70歳以上の女性に多く発生しますが、症状が出ないこともあります。

症状が出た場合は、お尻から脚にかけてのしびれや、背中が丸まっていることで身長が4センチ以上低くなっている場合もあります。

4.がん、化膿性骨髄炎

化膿性骨髄炎は菌に痛みが発症します。

2つとも上記の動きによって出る痛みではなく、何もしていなくても痛みが出てきます。

症状が強い場合はしっかり検査をしてもらうのがいいでしょう。

1~4は画像診断にて症状として出やすい疾患になりますが、

中には画像診断で診断ができない症状があります。

画像診断できない腰痛

筋肉による腰痛

当院や整骨院で治療をしている多くの方はこの筋肉による腰痛です。

最初に言った、動かな過ぎて固まってしまったものや、それによりスポーツなどで急に動いて捻挫をして痛みが出てしまったりするものです。

腰の筋肉は脊柱起立筋と言って背中全体を覆っているものや、

腰にある何個かの筋肉、殿筋や、ももの筋肉など周りの筋肉からの影響もあります。

筋肉の痛みに関しては、柔軟性が低下してしまっていて発症してしまいます。

ようは日ごろのストレッチ不足です。

このストレッチが十分にできていて、腰に関する筋肉が柔らかくなっていればおのずと腰痛も改善され、ギックリ腰も予防されます。

椎間関節による腰痛

腰椎の後ろ側の関節を椎間関節と言い、上下の腰椎を繋いでいる関節です。

ここに負担がかかったりすると、炎症が出たり、軟骨のすり減りが見られたりします。

椎間関節は後ろにある分、体を後ろに反ると痛みが強くなるという特徴があります。

仙腸関節による腰痛

椎間関節と同様、炎症がでていたり、軟骨のすり減りで痛みが出たりします。

仙腸関節は仙骨という骨盤の真ん中の骨と、腸骨という骨盤の両側にある骨から出来る関節です。

長い間椅子に座ってられないのが特徴です。

腰痛の対処法

ご自身で意識して予防をしたりするには以下のような意識が大切です。

・適度に運動をする

ウォーキングからでもいいので、じっとしているのではなく積極的に体を動かす努力をしましょう。

有酸素運動なんかは毎日することで、脳内にある血流が上がるので、痛みを押さえようとする物質が脳内で増えてきます。

更に、筋肉が硬くなってしまっていると血行が悪いため痛みも上がってしまいます。適度に体を動かし、血行を良くしておくことが腰痛を防ぐには一番いいです。

・ストレッチを毎日実践する

ストレッチはご自身で腰痛を軽減させるための方法としたら1番効果的です。

上でも血行の話をしましたが、筋肉の本来の動き、効果を出すためにも、また怪我予防のためにもストレッチで体の状態を整えてあげることは大事です。

お風呂上りにやってあげるのも効果的ですが、理想は朝、昼、晩です。

また、できるだけ普段通りの生活を心がけるようにしてください。

無理な姿勢はせず、いつも通りに過ごすことが一番治りも早いと言われています。