顎(あご)の痛み

 

あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛む・・・は顎関節症(がくかんせつしょう)の三大症状。 若い女性に急増中と言われる顎関節症ですが、自然に治る軽症のものから、仕事はおろか日常生活さえままならない深刻な症状に苦しめられる重症の患者さんもいます。

B3DCB4D8C0E1BEC9[1]

■代表的な症状

①あごが痛む

②口が大きく開けられない(開口障害)

③あごを動かすと音がする(関節雑音)

④噛み合わせに違和感がある

⑤口を完全に閉じることができない

 

■その他の症状

代表的な症状以外にも、顎周辺だけでなく顎の症状が原因で全身の様々な部位に症状が現れることもあります。 頭痛、首や肩・背中の痛み、腰痛、肩こりなどの全身におよぶ痛み 顎関節部やその周辺の痛み 耳の痛み、耳鳴り、耳が詰まった感じ、難聴、めまい 眼の疲れ、充血、流涙 歯の痛み、舌の痛み、味覚の異常、口の乾燥感 嚥下困難、呼吸困難、四肢のしびれ

 

■顎関節症の4つのタイプ
1)筋肉の障害によって起こるタイプ(Ⅰ型)
2)関節包・靱帯の障害によって起こるタイプ(Ⅱ型)
3)関節円板(軟骨)の障害によって起こるタイプ(Ⅲ型)
4)変形性関節症によって起こるタイプ(Ⅳ型)

 

    ■顎関節症の様々な原因

1)ブラキシズム

「くいしばり」「歯ぎしり」「歯をカチカチならす」などのことをブラキシズムといい、筋肉を緊張させて顎関節に過度の負担をかけダメージを与える。最も大きな原因と言われてます。 くいしばり・・・肉体労働や仕事などに集中しているとき無意識に行っている。就寝中にも起こる。

歯ぎしり・・・音のしない歯ぎしりもある

 

2)ストレス

仕事や家庭、人間関係などのストレス、その他精神的な緊張は、筋肉を緊張させてくいしばりを起したり夜間の歯ぎしりを起したりと、ブラキシズムに影響します。

3)偏咀嚼

左右どちらか一方でばかり噛む癖を偏咀嚼といい、片側だけに多くの負担をかけることになり、発症の原因になります。

4)顎や筋肉に負担をかける癖や習慣

うつ伏せ寝、頬杖をつく癖、あごの下に電話をはさむ、猫背の姿勢など

5)悪い噛み合わせ

噛みあわせについては様々論議があり、現在では多くの原因の中の一つと考えられ、偏咀嚼やブラキシズムの原因として関連していると言われています。 (不良な歯列矯正や歯科治療により噛みあわせの悪さを招くこともある)

6)その他

歯の治療などで大きく口を開けた、顎や頸部頭などを強く打って顎関節や靱帯を損傷したなどの外傷。あくびをした時や大きな口を開いた時、リンゴを丸かじりした時などに顎関節を脱臼することがあります。よく「顎が外れた…」と言いますがあれは脱臼です。

 

脱臼の治療はフジタ整骨院・鍼灸マッサージの得意分野です!!

 

外れた骨を正しい位置に戻す整復を行えば直ぐ症状は緩和されます。

顎の脱臼も一度外れると繰り返しになりやすかったり顎関節症として症状が残る事もあるのでしっかり整復してリハビリまで行うことが大切です。

脱臼後は3週間は顎に負担をかけないようにセルフケアも大事にして頂く事が大事です!

 

MMHE_08_117_02_eps_ja[1]

<主なセルフケア>

○歯を接触させない

くいしばりをしないようにする。上下の歯が接触するのは物を噛むときだけで、通常時は歯を接触させないようにして余計な負担をかけないようにする。 「唇を閉じ、上下の歯を離し、顔の筋肉の力を抜く」

○硬いものは食べない

痛みや口が開けづらい症状がある場合は、しばらくは硬いものを食べないよう注意する

○口を大きく開けない

無理に口を大きく開けない。食べ物を小さく切ったり、会話中、あくびや歯科治療などにも注意。

○アイシングと温熱

痛みの強い急性期にはアイシングが有効。ビニール袋か氷嚢に氷水を作り15分~20分アイシングする。 慢性的な痛みにはお風呂にゆっくりつかり、外出する時も保温すると筋肉の緊張や痛みが緩和される。

○マッサージ

あごの筋肉が痛むときはマッサージをすると血行がよくなり痛みが軽減される。弱っている筋肉を痛めないように強く揉みすぎない。

○よい姿勢を保つ

立つ姿勢や座る姿勢を正しく。猫背やあごを突き出す姿勢になっていないか注意する。同じ姿勢を長時間続けないようにし、ときどきストレッチなどをする。

○うつ伏せ寝をしない

うつ伏せは顎や首の筋肉に負担がかかるので、できるだけ仰向けで寝るようにする。枕も高いものは避ける。

○あごの運動をする

関節や筋肉の痛みが緩和されたら、少しずつ顎の運動を行う。口の開閉や顎を横に動かしたり、首や肩のストレッチをする。医師に相談して顎の筋肉エクササイズなどを症状をみながら行う。(関節可動化訓練、筋伸展訓練、筋負荷訓練、咀嚼訓練など)

○リラクゼーション

緊張をほぐし、顎に負担をかけないようにする。仕事などで長時間緊張が続くような場合は、ときどき緊張を解いて筋肉を休ませるようにする。意識的に筋肉の力を抜いていくリラクゼーションなどを行うのもよい。 また過度なストレスがかからないようにする。

○全身運動

ウォーキングや水泳などの全身運動をする。基礎体力の維持や全身の血行をよくする他に、気分転換やストレス解消の効果もある。

○あごに負担をかけない生活

歯を食いしばるスポーツ、管楽器の演奏、口を大きく開ける発声練習などにも注意。頬杖をつかない、食べ物は両奥歯で噛む、など顎に負担をかけないようにする。

顎の痛みも当院でで治療出来ます!!

どうぞご相談下さい。