整骨院での治療期間
患者さんからよく聞かれる質問に今日もお答えしていきたいと思います。
どの位(期間)で治りますか?
と良く聞かれます。
年齢、性別、体質、生活習慣、怪我や痛みの状況にもよって変わりますので患者様の環境と怪我の程度を見極め評価させて頂いております。
バトミントン部16歳男性のケース
本日来院された患者さんで言えば、16歳、男性、バトミントン部、軽度の足関節の捻挫、という状況です。
この方の場合、完治まで一週間~10日位と評価させて頂きました。
年齢
やはり、若ければ若いほど新陳代謝がよく回復は早いです。
特に幼児に関しては部位にもよって違いますが、骨折して骨が変形をしても自家矯正力が強く自然に真っすぐになる事があります。
逆に高齢者の方は若年層の方と比べ癒合に時間がかかり同じ部位であっても2~3倍の期間を要すことがあります。
いずれにしても初期手当をしっかりやっておくことで快復は早まります。
怪我を早く治すためのゴールデンタイムは受傷48時間以内にしっかりとした手当をしておくことです。
性別
性別に関しては若年層ではそこまで大きな違いはありません。
しかし、高齢の女性の方になると骨粗鬆症が進み骨密度が低下することにより骨折をしやすくなり、また、癒合にも時間を呈すこともあります。
体質
体質というのは色々あり、骨折が治りやすい遺伝子を持つ方とそうでない方もいるようです。
後は陰性体質か陽性体質かによっても違います。
陰性体質というのは一言で言えば冷え性の方です。
血行が悪く体温が低い為、新陳代謝が低い傾向にあります。
その為、骨代謝も低く癒合に時間がかかることもあります。
生活習慣
生活習慣の様子は回復に大きく影響を及ぼします。
特には栄養、運動、休養
「栄養」
何よりバランスの良い食事が出来ているか。
お酢やグレープフルーツなどに多く含まれるクエン酸は疲労物質の代謝を早めてくれる作用があります。
魚の皮や軟骨、モツ、鳥皮、豚足などに含まれるコラーゲンはカルシウムやたんぱく質を定着に役立ち、骨折の早期回復や捻挫や肉離れの早期回復の促進になります。
「運動」
怪我をした時は状況により運動を停止し安静を保つ事も必要です。
しかし、適度な運動をすることも回復を促すには必要です。
例えば腰痛症の方が何をしていたら早く良くなったかというデータがあります。
安静にしていた方よりも普通にしていた方のほうが治りが早かったというデータもあります。
勿論、症状によりますが、あまり大事にし過ぎて安静にし過ぎると筋肉が固まり回復に時間を要してしまいます。
症状の回復状態によって適度な運動や最低限の動きをつけていくことは回復を早めるのにとても大事な事です。
「休養」
一言で言えば痛いときは休む。
とは言えども簡単に休むわけにはいかない時ってありますよね。
休み方にも二通りあります。
一つは消極的休養
単純に言えば体を休めて寝ていること。
しっかり睡眠をとって体を休めておく事は大事ですが、寝すぎてしまうと筋肉が固まったり、自律神経の調子を乱す原因になりますので注意が必要です。
適度な睡眠と生活サイクルの調整は非常に大事で、特に体内時計が正常な状態ならばPM22時~AM2時の間に特に成長ホルモン(GH)が睡眠時に多く分泌され怪我の回復を助長します。
二つ目は積極的休養
休みの日に軽いジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動を行うことにより血行を良くして筋肉をほぐし、疲労や怪我の回復を施します。
お勧めなのは二つをバランスよく行うこと。
休みの日はいつもより長く寝ても良いでしょう。
しかし、寝すぎてしまうのはよくありません。
しっかり寝た後に軽く体を動かせるのがベストです。
その他、過度な飲酒や喫煙、糖質の摂りすぎも怪我の回復の妨げになります。
怪我の程度
捻挫や肉離れ(挫傷)は主に重症度を三段階に分けて評価します。
1度(軽症)
靱帯や筋肉が伸ばされて炎症を起こしている状態で軽度の腫れと自発痛や運動痛が見られる状態。
テーピングや軽いサポーターを施し、健康な成人で1~2週間で回復が望めます。
2度(中等症)
靱帯や筋肉が部分的に断裂し炎症を起こしている状態ではっきりとした腫れと内出血を認め運動制限を認める状態。
ギプスや硬性装具などで固定を行い、健康な成人であれば2~4週間で回復が望めます。
3度(重症)
靱帯や筋肉、腱が完全に断裂し炎症を起こしている状態で高度な腫れと内出血を認め損傷部が動揺性(不安定感)を認め運動が不可能な状態。
ギプスや硬性装具などで固定を行い、健康な成人であっても4週間~8週間、状況によっては更に回復期間を要する状態。
場合によっては手術の適応となる事も少なくありません。
我々、整(接)骨院の施術というのは柔道整復師が行う柔道整復術と言って少し独特な施術方法になります。
柔道整復術のコンセプトとしては可能な限り薬や手術に頼らず、保存的治療(手術をしない治療)にて、少しでも治療期間を短くし慢性化を防ぎ、患者様が1日でも早くスポーツや社会復帰出来る事を手助けする事にあります。
怪我や痛みに対し的確な評価を行い、正確な施術を施すことにより回復期間を短縮できることは明らかです。
しかし、お薬や手術に頼った方が回復や予後が良いことも多くあります。
綱島のフジタ整骨院・鍼灸マッサージでは施術者側の自己満足ではなく、日々、患者様にとってどの選択肢がベストかを考えながら施術をさせて頂いております。
ご相談だけ(無料)でも喜んでお受け致しますので、お電話でも直接いらして頂いても大丈夫です。