湿布とは、患部に貼る医薬品のことです。肩こりや腰痛など筋肉の痛みや、手首や肘、膝などの関節痛、捻挫、打撲などの症状に効果的とされています。

湿布には、冷湿布や温湿布、白いものや肌色の薄いものなどの種類がありますが、それぞれ含まれている成分や特徴が異なります。

 

白い厚めの冷湿布・温湿布には、主にサリチル酸メチルという成分が配合されています。これは自然界にも存在し、植物にも含まれる成分で消炎効果があります。

温湿布にはカプサイシンが含まれていて、皮膚を刺激し、表面の血管を広げ、血流量を増加させます。また、温湿布特有の熱感やヒリヒリとした感じは、カプサイシンによる刺激です。この刺激により感覚神経を鈍らせ、痛みを感じにくくさせる効果があります。

他に、インドメタシンやイブプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、フェルビナク、ジクロフェナクなどの成分がありますが、これらは非ステロイド抗炎症薬と呼ばれ、消炎効果や鎮痛効果が高いものです。