塩湖または塩水湖(えんすいこ)とは、塩水をたたえる湖のことで、陸に閉ざされた湖の塩分の濃度が通常の湖よりも高くなった湖のことです。

 

中国の「死海」とも呼ばれる運城の塩湖には、多くの観光客が押し寄せ、解池(かいち)というその塩湖は、有害な藻類が大発生する「藻類ブルーム」によって、色合いが赤紫や緑、黄色に変わる珍しい湖です。

この現象を引き起こしているのは、ドナリエラ・サリナ(シオヒゲムシ)という藻類で、米航空宇宙局(NASA)によると、この藻類は通常の海水環境では緑色ですが、塩分の高い環境や光が強い環境では、細胞などを保護する目的でカロテノイドが生成されるため、赤い色を帯びるそうです。

つまり、湖の色が変わるのは、植物性色素であるカロテノイドが原因です。

この藻類は、チリ、オーストラリア、メキシコ、イスラエルなど、世界中の塩湖がある場所に生息しています。

運城の解池は、4000年にわたって人々に塩を提供し、内陸にある硫酸ナトリウム塩湖としては世界で3番目に大きく、120平方キロメートルほどの広さがあります。
有名なイスラエルの死海と同じく、運城の塩湖もミネラル分が豊富で、肌に良いとされています。