現在、市場に出回っている湿布薬は、大きく分けて成分・作用の違いから冷感湿布と温感湿布。そして痛み止めの入った湿布(経皮吸収型鎮痛消炎剤。皮膚から吸収された有効成分が直接患部に作用します。ローション、軟膏などもこれに入ります。)そして、性状の違い(製品の薄さ)によりパップ剤(布製の生地の上に薬を塗布したもの)とプラスター剤(薄いテープ状のもの)に分けられます。
これらの製品はどの様に使い分けられているのでしょうか?打ち身・捻挫で腫れや痛みのあるような急性の炎症に関しては氷水で冷やす事が一番ですが、冷感湿布又は痛み止め入りの湿布が使われることが多いようです。その他の場合は、個々に応じて使い分けられています。薬剤効果は約6時間程度です。
・冷感湿布
清涼感を感じさせるメントール(ハッカの成分)などの成分が含まれていて心地よい冷却感があり、炎症を抑えて痛みを鎮めてくれます。
・温感湿布
血行を良くし、筋肉の緊張をやわらげる。トウガラシエキスやノニル酸ワニリルアミド等という成分が入っています。この成分が皮膚の温感を感じるセンサーに働きかけ、温かいと感じさせます。
・経皮吸収型鎮痛消炎剤
今最もよく使われている湿布です。痛み止めの成分が皮膚より吸収されて効果を発揮します。貼った時最初は「ヒヤッ」としますが、患部を冷やすわけではありません。
・パップ剤とプラスター剤の違い
パップ剤とは、水分を多く含んだ薬効成分を布に塗布した湿布のことを言います。従来の湿布がこの型です。 プラスター剤とは、薄いテープ上の布に薬効成分を吸収させ、より密着性を増したものです。パップ剤よりもはがれにくく、関節などの可動性の高い部位等に適します。
★長時間の貼りっぱなしは皮膚に負担をかけるので避けて下さい
★温感タイプのものは、特に刺激が強いのでお風呂に入る30分以上前に
は必ずはがして下さい
★皮膚の弱い方は早めにはがして皮膚を休めてあげ