秋から冬へ 季節の変わり目に

最近すっかり涼しい朝が続くようになりました。

気象学的に9月・10月・11月は「秋」  そして12月から「冬」と季節が分類されています。

しかし近年温暖化や異常気象による温度の変動で残暑が長引いたり、かと思えば急激に寒くなったりと気温の変動が激しい年が続き、季節がなくなってきているとまで言われいています。

 

気温が変わると恒温動物であるヒトは代謝と血流を利用して、体内の温度を一定に保とうとします。それは体内にある臓器が正常に作動する温度であり、ヒトはその温度を保つためにエネルギーの約75パーセントを消費し続けています。

 

気温が高ければ高いほど、低ければ低いほど肉体への負担は当然大きくなり、急激に変動すればこれも当然大きな負担がかかることになります。

 

季節の変わり目に倦怠感や頭痛、めまいなどの不調を訴える方が多いのはその気温変化に適応するために知らないうちに肉体がエネルギーを消費してしまっているせいもあり、それは寒暖差疲労と呼ばれています。

 

さらに秋から冬に季節が変わると、日照量が大幅に減少します。ヒトの体は日光を浴びることによってセロトニンという神経伝達物質を分泌し、多くは腸に存在していて粘膜などの働きに貢献していますが、全身のセロトニンの2パーセントが脳に存在し、これが精神の働きを大きく左右しているとされています。

 

気分や感情のコントロール、抗ストレス作用、衝動行動や依存性の抑制などヒトが社会で生きていくうえで必要な理性のコントロールを担っており、この働きが正常に働かない状態になると 自律神経失調症 と診断されます。

 

衣替えをするように 日々の生活も少しずつ季節に合わせて変化させていきましょう

 

~季節不調予防のポイント~

 

①朝起きたらカーテンを開けて、日光を取り入れ自律神経を整える

 

②朝晩の寒暖差が大きいので、調節しやすい服装で出掛ける

 

③寝るときの湿度を50%~60%ほどに調節する(濡れたタオルなどを掛けて簡単に湿度を上げてもOK)

 

④適度な運動で筋力を保つ

 

⑤栄養バランスと食事の時間の確保

 

⑥睡眠時間をしっかり確保する

 

季節の変わり目の体調を整えるために旬の食べ物を食べることも効果的です。

秋の味覚と言えばサンマやカツオですが、これらに含まれるビタミンB群は神経の働きを正常に保つ役割があり、ストレスがたまりやすい今の社会には欠かせない栄養となっています。

その他、ヒジキや昆布などの海藻類も一緒に摂取することにより、マグネシウムが補給され、ビタミンB群の働きを助けることが出来ます。

 

今では一年中スーパーで買うことが出来るキノコですが、旬の時期は9月~11月と「秋」の味覚の代表格でもあります。

スーパーフードと言われるほど栄養豊富なキノコですが、特にビタミンDを多く含んでおり、免疫力を高める働きと日照不足による栄養不足を補ってくれます。

ヒトは日光を浴びることによって体内でビタミンDを分泌することが出来、ビタミンDは骨の生成を助ける性質と外部からのウイルスや菌に対し、免疫を高める働きがあります。

さらに腸の働きを助ける食物繊維も多く含まれています。腸と自律神経は密接な関係にあり、腸から体調を整えることによりストレスなどが原因の便秘や下痢などの症状も抑えることが出来ます。

 

日が暮れるのも早い一日の中で長くなった夜の時間も季節によって習慣を変えてはいかがでしょうか。

 

寒暖疲労で知らず知らずのうちに肉体に疲労やストレスがたまり、寝ても寝ても寝足りなくて朝起きるのがつらい・日中の集中力の低下してしまうなど睡眠不足に悩まされることが多い季節でもあります。

 

睡眠時間を増やしたくても仕事や学校・子育てなど日々の生活がある以上なかなか難しい…

なのでいつもの睡眠の質を上げる事によって、睡眠欲を満たしながら疲労回復を図っていきましょう。

 

睡眠中ヒトの身体は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という状態を繰り返すことによって脳の疲労回復と筋肉の疲労回復を行っていきます。この2つはそれぞれの役目が違う為、より深く眠っている状態である「レム睡眠」が多ければ熟睡していると感じるものではありません。

睡眠のバランスが崩れてしまうとホルモンバランスが崩れ、代謝や免疫の低下などの不調に繋がります。ただ、睡眠は食事などと違って自分で自由に調節できるものではありません。

なので、意識しすぎてしまうと反って眠れなくなってしまうので「自分がどういう状態で眠っているか」よりも「どういう状態で眠りにつくのか」を大事にして睡眠の質を高めていきたいと思います。

 

まず、秋冬の朝は夏ほど明るくならないため、起床時の体内のホルモンの働きが夏に比べ緩やかになってしまいがちです。明るさのメリハリをつけるためになるべく就寝時は明かりを暗くして、朝の明るさとの差をつけましょう。

そして睡眠のメリハリをつける方法として、寝るときはパジャマに着替えるというのも簡単ですが大切なことです。

気分を切り替える役割はもちろん、パジャマは体温の調節を助けるために汗の吸水性や通気性が良く、さらに血管を締め付けないようゴムも緩めに作られています。

最後に睡眠時間についてですが、残念ながらヒトの身体は疲労は蓄積していくのに睡眠は蓄積できません。したがって休みの日にたくさん寝てもほかの日は寝なくても大丈夫とはなりません。

先ほどからあるように、体の働きが鈍くなるこの季節の変わり目はメリハリをつけることで自律神経の働きを整えることが出来ます。

 

暖かい日があったり、急に寒くなったり、体への負荷がかかりやすい気温が続いています。しかし、これから冬になっていきます。

ゆっくり自分の身体を労わりながら、忙しい師走を迎える準備をしていってください。

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