⛅バスケ選手に多い怪我②⛅

 

~前十字靭帯損傷~

膝の周りには靱帯がついていて、主には4つの靱帯から構成されて

膝の機能をサポートしてくれています。

バスケで多く損傷しやすい靱帯は前十字靭帯という膝の前についている靱帯で

その他に後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯の4つがあります。

この前十字靭帯は膝のねじれを防いでくれたり、

前へずれることを制御したりして、膝の安定性を保つ為に必要な靱帯です。

膝を支えてくれる靱帯なのでそうそう断裂はしないが

バスケなどの激しいスポーツでは重症度が高い怪我としてよく聞いたりします。

 

アメフトやラグビーなどコンタクトスポーツ接触時に起こる事が多いですが、

非接触時にも起こる事の多い怪我です。

膝の外側からタックルのように衝突されたときや、急な方向転換時や、

ジャンプの着地時に起こったりして、外反・外旋(膝を内側にする肢位)

 

男女比で言うと関節が柔らかく、筋力が少ない女性の方が発生率は高いといえます。

女性は男性の3倍ほど発生率が高いんです!!

部分的に切れる部分損傷と、完全に切れる完全断裂があります。

 

 症状

膝がぐらぐらとしている、ガクッと崩れてしまう、曲げ伸ばしがしにくく膝に不安定感を感じてしまう

などの症状がある中、受傷時にぶちっという音がする場合もあり、

これは、断裂音の音でポッピング音とも呼ばれています。

断裂している重度の状態の場合、出血もして関節内に血がたまってしまい、膝が大きく腫れてきます。

膝の曲げ伸ばしが不自由になって不安定感が出てきてしまい

膝崩れを起こってしまいます。

受傷直後は動けていても、だんだんと痛みが出てくるので

時間が経つにつれて痛みや腫れも強くなり、動かせないというケースになったりもします。

 

また、前十字靭帯損傷は発生するシーンとして複合損傷が起こる事があります。

近接している組織のなかで半月板損傷、内側靭帯損傷も一緒に損傷することがあり

この3つを合わせて、 不幸の三徴候(アンハッピートライアド) という言い方もするんです。

関節軟骨の損傷によっては変形性膝関節症が起こったりもします。

程度によっては出血が起こらないこともあるので見つかりにくく、見逃されてしまうケースも多くありません。

 

検査、診断方法

主にこの前十字靭帯損傷では徒手検査で行われる「ラックマンテスト」

というものを使い検査をしていきます。

靱帯の動揺性を検査するテスト法で、靱帯の緩みだったり正常の動きより動揺性が見られた場合、陽性となります。

また、そのほかに「前方引き出しテスト」という同じ動揺性を確認する

テストもあり、こういったのを用いて検査を行っていきます。

その他にはレントゲンやMRIを用いて診断をしていき、より治療をスムーズに行うためにも確定診断していきます。

レントゲンの場合は骨の有無を見ていき骨折などには特に適しているのですが

靱帯の状態までは確認しにくいです。

なので、MRI検査で細かく見ていき、ほかの組織の状態も確認しつつ

関節内血腫の状態もみてより診断できるようにします。

 

治療法

ほとんどの場合、傷んでしまった靱帯の手術をすることが多いです。

スポーツをしている人は特にこの選択をする人が多く、パフォーマンス力を戻したり

後は、関節軟骨等の損傷を防ぐためにも行います。

 

逆に手術ではなく保存療法を選択する場合もあります。

高齢者の場合などは手術による身体的負担の大きさから選択する人がいたり

成長途中の子供の場合は、骨端線という骨の成長に関わる部分いわゆる成長軟骨板の部分を手術により傷つけてしまい、成長に支障をきたしてしまう為

保存療法で行う場合があります。

 

予後

放置してしまうと・・・

膝の緩みがそのまま残ってしまっている状態なので、頻繁にガクッと膝崩れを起こすようになってしまい、多方向からの力に弱くなってしまうため

スポーツ選手ではパフォーマンス力の低下につながります。

 

なので手術の選択をしていくのですが、再発防止のためにも膝をサポートする

筋肉トレーニングをしていきます。

主に膝周りでサポートしていく部分として、ももに存在する

もも前の大腿四頭筋、もも裏のハムストリングスの部分を鍛えてサポートしていきます。

 

また、受傷してから2~3週間経過してくると受傷時に関節内に溜まっていた血液が体内に吸収されてくるので腫れが徐々に引いてきます。

それもあり日常生活を送るには支障なく過ごせることが多いです。

ですが、実際に断裂している靱帯が元通りになるわけではありません。

もともと血液が供給されにくい部分なので、自身で修復するのは困難なため

まだくっついていない状態で関節内に浮いた状態になっています。

日常生活に支障がないからとそのまま放置してしまっている方が多くいらっしゃいますが、自己判断ですると後々のリスクもあります。

手術をしてもスポーツ復帰までには半年~1年ほどかかり、中途半端に治療を中止しても復帰が遠のいてしまうだけなので、じっくり完治に向けて治療することが早期回復の近道です。

当院でもリハビリ等行えるので、もしお困りの際はご相談しにいただけたらしっかりと対応させて頂きます!

 

 

Prev:効率的なダイエット
柔軟運動を学ぶ:Next